亜鉛は精力の減退などに効果があるとして、男性のサプリメントで含有量などが表示されています。
しかし、亜鉛はすべての男女に必要な栄養素です。
1日に必要な摂取量は男性で10mg、女性は8mgとされていますが、排泄物と一緒に体外に排出される量と必要摂取量はほぼ一致しています。
人間の体内で亜鉛を合成することはできないので、体の外に出ていく分を常に補充しなければ、亜鉛欠乏症に陥ります。
亜鉛の効能
皮膚の代謝を促す。
亜鉛は新陳代謝の働きに関係ししており、不足すると皮膚炎が起こったり、傷の治りが遅くなったりします。また脱毛なども起こります。
成長に不可欠
亜鉛は細胞分裂の時に現れるDNAの合成に必要な栄養素です。またタンパク質の合成にも使われます。亜鉛が不足すると発育不全を引き起こす可能性があります。
味覚を正常に保つ
最近、注目されているのが味覚障害が増えているということです。亜鉛は味を感じ取る味蕾という器官を作るときに必要です。味覚障害は亜鉛不足によって引き起こされているのではないかと疑われています。
亜鉛の副作用について
1日100mg以上の亜鉛を長期間取り続けると、頭痛や吐き気などの過剰症の恐れが出てきます。
また、一度に2000mg以上を摂取すると、急性中毒を引き起こす場合があります。
亜鉛の含有量が多い食品として牡蠣があげられます。100g中に約13.2mgです。
食品から、亜鉛を摂りすぎることはまず考えられませんが、サプリメントの過剰摂取には、気を付けるべきでしょう。
亜鉛を多く含む食品
牡蠣13.2mg
プロセスチーズ3.2mg
納豆1.9mg
大豆2.0mg
干しえび3.9mg
ココア7.0mg
抹茶6.3mg
牛肉4.9mg
(100g中)
牛肉100g中に4.9mg含まれるので、
200gの牛肉を食べれば、ほぼ1日の必要量は摂れることになります。
普通の食生活を送っていれば、不足することはあまり考えられませんが、過剰なダイエットや偏食で不足することも考えられます。