機能性表示食品とトクホ(特定保健用食品)の違い

「葛の花由来イソフラボン」がお腹の脂肪を減らすというということで、注目されているそうです

葛(くず)は根っこからとったデンプンでくず湯や葛切りを作ったりする植物です

昔から漢方薬としても使われてきました

葛根湯(かっこんとう)は根を乾燥させた葛根から作った飲み物で、風邪薬として用いられてきました

その葛の花にはイソフラボンという有効成分が含まれていることは、知られていました

それが、肝臓での脂肪の合成を抑制し、さらに脂肪の分解を促進するという研究結果が報告されました

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葛の花由来イソフラボンを使ったサプリメント

葛の花由来イソフラボンは、サプリメントの形で販売されていることが多いようです

例えば、次のようなものがあります

FUJIFILMサプリ メタバリア 葛の花イソフラボン

30日分4,935円

太田胃散 葛の花イソフラボン 貴妃®

30日分4,860円(税込)

DMJえがお生活 葛の花減脂粒

30日分3,700円(税込)

どの商品も1日あたり100円ほどになります
あまり安いものではありませんが、お腹が引っ込むならば安いものと考える方もおられるかもしれません

この3製品は医薬品ではなく、「機能性表示食品」となっています

トクホは知っていましたが、「機能性表示食品」は初めて聞きました

そこで、その違いは何かを調べてみました

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トクホと機能性表示食品の違い

一般の食品は、病気の予防や治療を目的とした効果を表示することはできません

病気の予防や治療を目的とした効果を表示できるのは医薬品です

トクホ(特定保健用食品)は「おなかの調子を整える」などの健康効果を表示することを認められた食品です

そして、トクホのマークを表示することができます

トクホは最終的な製品によるヒトでの試験を実施し、表示しようとする効果の科学的な根拠を示さなければなりません

だから、トクホとして製品を発売するまでには、ある程度の時間が必要になります

それに対して、2015年に新しく導入されたのが「機能性表示食品」です

発売しようとする製品の特定の成分に対して、健康効果を示した論文を提出すれば、その効果を表示することができます

トクホは消費者庁長官の許可が必要ですが、「機能性表示食品」は事業者の責任で健康効果を表示しています

一言でいえばトクホの簡易版でしょうか

まとめ

おなかが引っ込むならばと調べてみると「葛の花由来イソフラボン」はちょっと高いし、その効果を調べるとトクホの簡易版ということでした

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