アメリカのシカゴにあるノースウエスタン大学で年をとっても記憶力が衰えない人の研究が進んでいます
この研究では、80歳を超えても50~65歳と同程度の記憶力を持っている高齢者をスーパーエイジャーと定義して、
平均的な同世代の人たちとの脳の違いを比較しました
その結果、18か月の期間で同世代の人の脳は2.24%萎縮したのに対し、スーパーエイジャーの脳は1.04%でした
スーパーエイジャーと一般の人との違い
スーパーエイジャーと一般の人との違いは、生活習慣や職業ではありませんでした
また、特にIQが高い人がスーパーエイジャーになるということでもありません
しかし、その違いはやはり脳にありました
先ほど述べたように、スーパーエイジャーは一般の人に比べると脳の萎縮率が半分でした
また、脳の一部である「前帯状皮質」の厚みがあることがわかっています
「前帯状皮質」は、喜びや悲しみの感情に関係している部位と考えられています
彼らは、言わば感情中枢が普通の人よりも発達しているのです
うつ病の患者はこの領域の活動に異常が見られます
また、スーパーエイジャーの人たちの性格は外交的で自分のことだけでなく、他人にも興味を持っています
感情中枢を活性化するためにすべきこと
感情中枢を活性化させるためには、感情を揺さぶるような映画を見るなどの他に、何かに挑戦することが大切です
しかも、その挑戦は自分が乗り越えられるぎりぎりの難しさであることが必要です
この挑戦が成功するか否かは重要ではなく、挑戦そのものが感情中枢の活性化につながるのです
ライフハッカー[日本版]では4つのことを勧めています
1. 楽器を習う
2. 未知の言語を学ぶ
3. トライアスロンに参加する(難易度の高い他のイベントでも可)
4. 人前でパフォーマンスする
脳の若さを保つためには、いままでやったことのない新しいことに挑戦することが重要だということでしょう