食後の血糖値の上昇は糖尿病などの場合に問題になります
食後に血糖値が急激に上昇することは血糖値スパイクと呼ばれます
この状態が続くことによって動脈硬化が進行し、心筋梗塞などの心臓病のリスクが高まることが知られています
また、血糖値スパイクと関連する病気として、ガンや網膜症、認知症などもあげられます
血糖値スパイクの後には急激に血糖値が下がり、今度は低血糖で集中力が続かないといったことも見られます
食後に血糖値を抑える食材としては、食物繊維が挙げられます
野菜を多く摂れば食物繊維が糖分の吸収をゆるやかにしてくれます
しかし、わかってはいても野菜中心の食事を摂るのは難しい場合があります
そんな時、助けになるのが食事の前にヨーグルトを食べることです
ヨーグルトに含まれる乳清(ホエイ)が血糖値の上昇を抑えるホルモンであるインスリンの分泌を助けることがわかっています
インスリンの分泌の助けになるヨーグルト
炭水化物の摂取前に野菜をとることで、インスリンの分泌を促すGLP-1というホルモンが分泌されます
タンパク質をとることによっても同様にGLP-1が分泌されます
乳清を食前に与えたグループと水を与えたグループで比較したところ、前者の血糖値が28%減少していたという研究結果があります
つまり、食前にヨーグルトをとることによって血糖値の上昇を抑えることが期待できるのです
ただ、食べるヨーグルトに注意が必要です
加糖のヨーグルトは避けるという点です
また、ヨーグルトを食べても糖分の総量は変わりません
吸収を穏やかにする働きはあるものの、炭水化物(糖分)の摂取量を適正に保つように心がけましょう