今、注目されてるアンチエイジング成分「レスベラトロール」
名前を聞いてすぐにわかる人は少ないかと思いますが、ポリフェノールの成分というと
「ポリフェノール」という名前は聞いたことのある方は多いと思います。
ポリフェノールの成分は4000種類を超えています。
今回はその中の「レスベラトロール」について紹介していこうと思います。
レスベラトロールを摂取してアンチエイジング
レスベラトロールとは?
レスベラトロールは、ブドウの茎や皮などから抽出されるエキスの中に微量に含まれる成分で、サーチュイン遺伝子に直接作用するポリフェノールの一種で、赤ワインにも含まれています。
摂取することでサーチュイン遺伝子のスイッチを入れて働きを活性化することで細胞の若返りや老化の遅延も期待され、老化を防止し、寿命を延ばすことを期待できるエイジングケア成分になっています。
サーチュイン遺伝子とは?
私たちの遺伝子の中にはには、長寿遺伝子があります。この長寿遺伝子はサーチュインと呼ばれ、生物の老化を防止し、寿命を延ばすと言われています。
このサーチュイン遺伝子は、特別な人でなくても誰もが持っており、活性化することで細胞内で指揮者のような働きをし、およそ百にも及ぶ老化要因を抑える効果があると考えられています。
その効果で人類の平均寿命は百歳を超えるという説あるみたいです。
すべてが解明されたわけではなく、国内でも国立遺伝学研究所などを中心に研究を進めています。
トランスレスベラトロールとシスレスベラトロール
レスベラトロールには、化学構造の違いによりトランスレスベラトロールとシスレスベラトロールがあります。
トランスレスベラトロールは紫外線や熱に強く安定性があります。
動物実験や臨床実験など、レスベラトロールに関する研究は全てトランスレスベラトロールが使用されており、ここまでしっかり品質にこだわっているメーカーは商品ページやパッケージに「トランスレスベラトロール」又は「トランス型」と明記されていると思います。
明記の無いところはシスレスベラトロールの可能性がありますので気を付けましょう。
レスベラトロールの含まれる食材
ブドウ(赤ワイン)
レスベラトロールは、ブドウの果皮や葉、茎に多く含まれています。
紫外線が強く、厳しい環境で育てられたブドウを使った赤ワインも、レスベラトロールを多く含んだ飲み物。ブドウを潰して皮や種も一緒に搾り、熟成させている「赤ワイン」のほうが豊富です。ただし、赤ワインに使われるブドウの品種によってレスベラトロールの量に違いがあります。
特に「ピノ・ノワール」「ネオビロ」「メルロー」などに多い傾向があるといわれています。
また、ワインの種類では「ボルドー」や「ローヌ」など、南フランス産のものに特に多く含まれているようです。
リンゴンベリー(コケモモ)
レスベラトロールを多く含む食品の1つは、「リンゴンベリー」です。
リンゴンベリーは、北欧の森に自生する真っ赤なベリー類の果実で、日本では少し違う品種として「コケモモ」がありますが、著しく少ない種として絶滅が危惧されている地域も多く鳥取県では「鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例」によりコケモモは特定希少野生動植物種に指定されています。
そのため、日本ではあまりなじみのない果実になりますが、フィンランドで大変親しまれている果物になります。
リンゴンベリーは、生で食べるだけでなく、ジャムやジュース、ゼリー、ヨーグルトに加えたり肉料理のソースにしたりと、さまざまな形で利用されているようです。
レスベラトロールを含むその他
レスベラトロールは、その他にも、ピーナッツやアーモンドの薄皮、ココア、ラズベリーやブルーベリー、リンゴの皮、ザクロ、イチゴなどにも含まれています。
ただし、一言で「レスベラトロール」といっても、実は構造によっていくつか種類があります。
植物によっても、含まれているレスベラトロールの種類が少しずつ異なっており、レスベラトロールについての研究発表は、「トランスレスベラトロール」や「シスレスベラトロール」「ビニフェリン」など、特定のものだけです。そしてこれらは、ブドウ由来のレスベラトロールに多く含まれているため、ブドウ系の赤ワインやリンゴベリーをお勧めします。