日本では、国が定めたカフェイン摂取量に関する基準値はありません。
欧米の基準では、1日当たり400㎎が目安となります。
1回の摂取量は200㎎以下となっています。
この量は年齢や体格、カフェインに対する感受性によって変化します。
日本人の体格は、欧米人よりも小柄なので先ほどの基準よりも少し少な目に見積もったほうがよいかもしれません。
食品に含まれるカフェインの量
一般の食品にもカフェインは含まれています。
すぐに思いつくのはコーヒーでしょう。
コーヒー1杯あたりのカフェインの量は100㎎~150㎎
他にカフェイン量が多い食品としては、次のようなものがあげられます。
紅茶1杯あたり、75㎎
煎茶1杯あたり、40㎎~50㎎
コーラ飲料(350ml)、15㎎~40㎎
栄養ドリンクなどにもカフェインは含まれています。
その1本当たりの量は、20㎎~170㎎です。
ほんとうに怖いのは習慣による中毒
カフェイン中毒で病院に運ばれたケースは、これらの食品を多量に摂取したという例はほとんどありません。
より強い効果を求めて、錠剤を服用して運ばれるという場合が多いようです。
広義で見れば、カフェインは麻薬の一種と考えても間違いではありません。
他の麻薬と同様に、最初は少量で効果があっても、少しずつ体に耐性ができて、同じ量では効果が期待できなくなります。
その結果、少しずつ摂取量が増えていきます。
仕事の効率を求めて、カフェインを摂取して、最初はその効果は大きく仕事がはかどったとします。
しかし、同じ効果を得るためには、必要な量が増えていき、1日の摂取限度量を超えてしまう。
また、効果が切れたときの禁断症状も大きくなっていきます。
カフェインが切れると体がだるく、集中力も持続しなくなります。
カフェインによる効果よりも、カフェインが切れたことによる効率の低下のほうが大きくなってしまうのです。
まとめ
カフェインを麻薬の一種と書きましたが、その使い方が問題です。
麻薬も、うまく使えばよい薬となります。
過度の効果を期待せず、その使い方を誤らなければ、カフェインは非常に有益な食品です。
朝、一杯のコーヒーがないと1日が始まらないという方は多いのではないでしょうか。