年齢による記憶力の低下は脳の機能の低下ではなかった

人の名前や昔はすぐに思い出せていた言葉が出ないといったことは誰にでも経験があるでしょう。
そんな時は「近頃もの忘れがひどくて。年は取りたくないもんだ」などと愚痴りたくなります。

しかし、最近の研究では年齢による記憶力の低下は見られないという結果が出ています。

人間の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があります。
「短期記憶」は時間と共に忘れられますが、これを長期記憶に移動するためには「リハーサル」が必要です。

つまり、何度も繰り返すことが必要になるのです。

年齢を重ねて経験が豊かになると、日常生活では、この繰り返すという作業の必要性が少なくなります。
この繰り返しの作業をしなくなることが、もの忘れの原因となっているのです。

記憶の機能自体は衰えていないけれども、それを使っていないということです。

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記憶のためには、「興味」が大切

記憶に残るかどうかは、その記憶に関心があるかどうかで大きく違います。

若い時は、新しく出会うことが多く、それが「おもしろい」と思えればずっと記憶に残ることが多いのです。

この新しいことに興味を持つ姿勢を失わないことが、記憶を保つ秘訣であるといえるでしょう。

記憶の定着には繰り返し思い出すこと

短期記憶を長期記憶に定着させるためには、繰り返し思い出すことが必要です。

まだ、忘れないうちに何度も思い出す機会を作ることです。

名前をよく覚えている人は、その名前を何度も口に出し、復唱しているはずです。

記憶のためには睡眠が重要

記憶を定着するのに、睡眠も大きな役割を果たします。

脳は眠っている間に、1日に起きたことを整理し、選んだ情報を定着させているのです。

だから、記憶のためには良質な睡眠も重要になってきます。

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子供と大人では時間の感覚が違う

時間の感覚も、物忘れに関係しています。
大人も子供も重要でないことは半年も経てば忘れてしまいます。

大人にとって、半年はちょっと前の出来事なので、思い出せないことがあると、つい最近のことなのに忘れてしまったと思います。

子供にとって半年は、ずっと昔のことなので、思い出せなくても気にしないのです。

まとめ

記憶の定着には、ちょっとした「繰り返し」が必要になってきます。
人の名前や地名など、気になったことはメモをとり、何度も見返す習慣をつけましょう。

学生時代には、英単語をカードに書いて何度も繰り返し思い出していたはずです。
同じことをすれば、学生時代と変わらない記憶力があることに気づくはずです。

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