同じ量を食べても、太る人と体型が変わらない人がいます。
大食いのテレビ番組などを見ても、たくさん食べる人が太っているとは限らないのです。
その違いは、消化器官の強さによるところが大きいでしょう。
特に小腸は栄養を吸収する大切な器官です。
小腸には腸内細菌がいますが、その中にはデブ菌とやせ菌がいます。
デブ菌はファーミキューテス、やせ菌はバクテロイデスとよばれます。
やせる体質になるためには、デブ菌を減らし、やせ菌を増やすことが肝要です。
デブ菌とやせ菌の違い
デブ菌は栄養を体内に取り入れるのに働く菌で、やせ菌は不必要な栄養を体外に排出するのを助ける菌と考えてよいでしょう。
これは、どちらも人間に必要な細菌です。
問題はその比率にあります。
デブ菌とやせ菌の理想的なバランスはデブ菌4:やせ菌6とされています。
同じ量のものを食べて太りやすい人はこのバランスがデブ菌寄りになっているということです。
デブ菌を減らし、やせ菌を増やす食事
腸内の細菌の環境は腸内フローラと呼ばれます。
一般に整腸作用がある食物をとることが、デブ菌を減らし、やせ菌を増やすことにつながります。
たとえば、動物性脂肪の多い食べ物をたくさんとると、デブ菌が増えると言われています。
デブ菌を減らすのに最も適した食材は納豆です。
また、やせ菌の栄養になるのが食物繊維です。
食物繊維が多い食物は納豆やイモ類、海藻などです。
また、やせ菌の栄養になるものとして、オリゴ糖があります。
他に腸内細菌のバランスを保つためには、ヨーグルトが役立ちます。
腸が栄養を吸収するために活発に働いているのは、眠っている間です。
腸内環境を整えるためには、朝食よりも、夕食の後にヨーグルトを取ったほうが良いでしょう。