インフルエンザの予防接種はインフルエンザの感染を防ぐものではありません
感染とは、インフルエンザの病原菌が体内に入ってくることで、これを防ぐのがインフルエンザ予防の大前提です
もしインフルエンザの病原菌が体内に入ってきたときに、発熱などの症状を抑えるのが予防接種の役割です
インフルエンザワクチンは効かないという方がいますが、感染を防ぐという意味ではワクチンは効きません
しかし、重症化を防ぐという研究は数多く存在します
65歳未満の健常者では、発症の率が0.1~0.3に抑えられます
インフルエンザワクチンの副作用
感染を防ぐものではないし、副作用が怖いのでワクチンを打ちたくないという方もおられます
ホームページを調べてみると「副反応」という言葉が使われていますが、意味は副作用と同じだそうです
副作用の接種した部分の腫れや傷みです
接種を受けた人の10%から20%に起こります
結構高い割合なので、これは覚悟しておいたほうが良いかもしれません
通常2~3日で症状は治まります
また発熱や頭痛が起きる場合があります
接種を受けた人の5%から10%に起こります
こちらも、通常2~3日で症状は治まります
まれに、以下のような重い症状が出る場合があります
強いアレルギー反応であるアナフィラキシー症状が出る場合があります
ワクチンを作る時に卵を使うので卵アレルギーの方は予防接種を受ける前に医者に相談したほうが良いでしょう
手足に力が入らなかったり、呼吸ができなくなる「ギランバレー症候群」を発症する場合があります
接種後、1~3週間経ってから発症する場合があるので、その場合は医者に相談しましょう
ただし、予防接種との因果関係がはっきりしていません
予防接種を控えたほうが良い場合
接種を受けるときに発熱がある方や過去にアナフィラキシーショックを起こしたことがある人は予防接種を受けないほうが良いでしょう
妊娠しているかたや妊娠の可能性のある方は、医師と相談して接種を受けるかどうかを決めましょう
まとめ
予防接種はあくまで感染した場合の対処なので、まずは感染を防ぐことが重要です
厚生労働省では「咳エチケット」をキーワードとした啓発活動をおこなっています
咳が出る場合は他の人への感染を防ぐためにマスクをすること
咳が出ている人にはマスクをするようお願いすること
などを推奨しています
マスクは不織布(ふしょくふ)製マスクの使用が推奨されます。