みなさんはファッロをご存知でしょうか
ファッロは、古くはローマ時代から食されてきた穀物で現在の小麦の原種でもあります
栄養価が非常に高く、日本スーパーフード協会の「スーパーフード ランキングTOP10」にも選ばれるほどです
今回はそんなファッロの栄養と食べ方を紹介します
ファッロとは?
ファッロはスペルト小麦や古代小麦とも呼ばれ、紀元前から食べられてきた歴史ある穀物です
現在の小麦は、品種改良を繰り返して生産力を上げることで安く購入することができるようになりました
そのためファッロはあまり食べられなくなりました
しかし、品種改良や農薬、化学肥料をほぼ用いてないファッロは、安全かつ高い栄養価を持ち、近年スーパーフードとして注目されるようになりました
ではファッロはどのような栄養を持っているのでしょうか
ファッロの栄養素
米国の農務省が公開している食品の栄養成分を示すデータベース(USDA Food Composition Databases)でファッロの成分を調べることができます
今回は、ファッロと比較するために同じイネ科の穀物である小麦からできた薄力粉の栄養素を並べました
以下が、100gごとの栄養素を比較した結果です
薄力粉 | ファッロ | |
エネルギー(kcal) | 362 | 362 |
タンパク質(g) | 8.2 | 12.8 |
脂質(g) | 0.86 | 2.13 |
炭水化物(g) | 78.0 | 72.3 |
食物繊維(g) | 1.7 | 10.6 |
鉄(g) | 7.32 | 1.53 |
マグネシウム(mg) | 16 | 128 |
ナトリウム(mg) | 2 | 0 |
亜鉛(mg) | 0.62 | 4.79 |
ビタミンB3(mg) | 6.790 | 8.511 |
小麦とあまり変わらないカロリーにもかかわらず豊富な栄養素を持っていることがよくわかると思います
いくつかの栄養素を見てみましょう
食物繊維
ファッロは薄力粉の約6倍の食物繊維を持っています
食物繊維の効果としては
- 腸内環境を整える
- 血圧を下げる
- コレストロールを抑える
- 満腹感によるダイエット効果
などがあります
亜鉛
ファッロは薄力粉の約8倍もの亜鉛を持っています
亜鉛の効果としては
- 味覚を正常に保つ
- 皮膚や髪、爪などを正常に保つ
- 免疫力を上げる
- のどや鼻の症状を和らげる
- 感情の安定
- 脳機能を高める
などがあります
マグネシウム
ファッロは薄力粉の約8倍ものマグネシウムを持っています
マグネシウムの効果としては
- 心臓病の予防
- 糖尿病の改善
- 感情の安定
- たんぱく質の合成
- エネルギーをつくる助け
- 血圧・体温・血糖値の調整
などがあります
食べ方
基本的には茹でて食べるのがお勧めです
お鍋に水、塩、ファッロを入れ、ファッロが柔らかくなるまで煮ましょう
ザル上げして、よく水気をきったら、サラダなどのトッピングやミネストローネなど具材として使うとよいでしょう
余ったファッロは、冷凍しておけば次にまた使えます
また、ファッロで作られたパスタなども販売されています