ローソンやスーパーでまた増え始めた「ロカボ」の文字。ロカボって一体何なの?本当に健康志向なの?さまざまな疑問があるかと思います。
ロカボの語源や、実際に2週間ロカボの食品を食べてみた感想・注意点、おすすめの商品などをご紹介します。
ロカボの語源
ロカボという言葉は。ここ数年に生まれた略語です。低炭水化物ダイエットを示す、「low-carbohydrate diets」のローカーボからきています。肥満や糖尿病の治療を目的とした食事療法です。
「低炭水化物」というように、炭水化物ではなくタンパク質と脂質で栄養を摂るのがロカボです。
ロカボを実際にやってみた
コンビニでよくロカボの文字を見かけますし、簡単に挑戦できる、何よりダイエットがしたい、そう思っていたので、実際に昼食をローソンのロカボ商品に置き換え、ロカボに挑戦してみました。
コンビニのロカボ商品は、ブランパンや、低糖質のお菓子など美味しいものが多いです。ブランのパンは独特の風味が気になることが多いのですが、それが抑えられていて食べやすかったです。また、低糖質のお菓子には流行りのチアシードクッキーやクルミやココナッツなどの食物繊維豊富なものも多く、健康的な感じがするのでモチベーションにもつながりました。
2週間は、お昼のお米をブランパンに置き換え、お菓子はチョコレートをよく食べていたのですが、それをクルミのお菓子に置き換えました。また、タンパク質や脂質に置き換えるという観点から、サラダチキンも摂り入れました。
結果は……2週間で2kg痩せました。でももう二度とやろうとは思いません……。
ロカボの注意点
痩せられたのにどうしてもうやらないのか?と思われるでしょうが、この2週間が終わったとき、「腸炎」になってしまっていたからです。
便秘やストレスはそんなに感じていなかったのですが、普段よりお通じが良くない気がする、なんとなく不調だ、とは思っていました。
突然の腹痛に悩まされ、夜も眠れなくなってしまったので病院に行ったところ、腸炎になっていました。
どうして突然?と思っていたのですが、いつもと違うことをしていたとすれば、ロカボしかありません。調べてみたところ、低糖質ダイエットをする人は、脱力感や頭痛、便秘・下痢、発疹が多くなり、また、長期的に見ると死亡率が増加するとまでありました。
また、私自身は普段から野菜を多く摂っていました。そして、ロカボ商品の中で好んで食べていたのはブランパンとクルミです。単純に食物繊維の摂り過ぎにもなっていました。(食物繊維の摂取上限は40g程度)
腸炎の原因がはっきりロカボであるとは断定できませんが、ロカボが不調の原因の一部であったことは間違いないでしょう。
おすすめ商品
散々な目にあって懲りたのですが、ロカボ商品が美味しいことには変わりありません。また、毎日ではなくたまになら問題ないし、週末食べ過ぎたときの平日の食事に摂り入れてダイエットのサポート役にするのは良いかと思います。
おすすめの低糖質なコンビニの商品をご紹介します。
サラダチキン
どのコンビニにも取り扱いがあり、低糖質ダイエットの強い味方がサラダチキンです。
一番おすすめはファミリーマートの「紀州南高梅の国産鶏サラダチキン」。ファミマのサラダチキンは他社より50円程度お高いのですが、ダントツで美味しく、値段にも納得です。
次におすすめはローソンの「サラダチキン(ハーブ)」。理由はパッケージの開けやすさです。サラダチキンはぴったり張り付いているのを端からはがすようなパッケージが多いので、かたくて開けるのが大変です。その点でローソンのハーブとスモークは開けやすいのでよく食べています。
ブランパン
ローソンの「ブランパン」はダントツに美味しいロカボ商品です。低糖質ダイエットはもうしていないのですが、先日も純粋にこれが食べたくて仕方なくなり、自転車で売っているローソンを探し回って、3件のローソンをはしごしました……。
また、11月に新発売の「ブランビスケットパン」もとても美味しかったです。同じくローソンの商品です。メープル味はご飯にもおやつにも大満足のお味でした。ちょっとケンタッキーのビスケットに似てる感じがしました。
まとめ
ロカボは食事療法であり、肥満や糖尿病が気になる方は食生活に反映させるもの良いでしょう。
しかし、ダイエット目的や、健康増進にはあまりおすすめしません。海外のいくつかの学会でも低糖質な食事の危険性が示唆され、日本糖尿病学会でも長期的な健康にはおすすめできないことが発表されています。ダイエットへの効能が認められる発表もあるのですが、その場合安全性についてのエビデンスが足りないのです。
それでもダイエットがしたい、という方は、1日の総エネルギーの摂り方のバランスを改善することを考えてみていただきたいです。1日の摂取カロリーの半分程度は炭水化物で摂る方が良いとされておりますので、それを念頭に置いておきましょう。