日本人のくじら食文化は、定期的に一部の保護団体などから苦言を呈されています。しかしながら、環境保護の観点からも適度な捕鯨は推奨できるものであるとして、日本は調査捕鯨とくじら食を続けてきました。
実際にくじらを食べたことがある方は、もう若い人には少数派かもしれません。
実は、くじらの肉はたんぱく質が豊富でカロリーは低く、美容と健康におすすめの食品なのです。今回はくじらの肉の栄養価や調理法、日本以外でくじらを食べている国などをご紹介します。
くじら食文化
日本では昔からクジラ肉が食べられてきました。牛や豚肉の多くを輸入に頼っていますから、日本でクジラ肉は貴重なタンパク質として重宝されてきたのです。しかしながら、1980年代に商業捕鯨が停止されて以降、学校給食からもクジラ肉が消え、日本でクジラ肉がなじみのないものになっていきました。一度失われた食文化は、二度と戻りません。
現在では、商業捕鯨を禁止する条約からも脱退し、日本は種類や場所を選べば国際法規に反することなく捕鯨ができるようになりました。しかし、食卓からの需要がなくなってしまったため、日本で再びクジラ肉が標準的に食されるようになるビジョンは見えません。
また、絶滅の恐れがあるものを食しているといった間違った非難や、牛や豚などの陸上の哺乳類の肉を輸出している国々からの戦略的な批判から、クジラを食べることに対する負のイメージが付くようになってしまいました。
くじらの栄養価
ダイエットに鶏のささみを食べる方は多いかと思いますが、クジラ肉を食べる方は少ないのではないでしょうか?クジラ肉はささみより高タンパクで脂質は少なく、ダイエットにはかなりおすすめです。
カツや竜田揚げ、お鍋にすると食べやすいですが、お刺身でも食べることができます。