多くの栄養士から高く評価されているスピルリナという食材があります。
スピルリナは多種多様な栄養素を含んでおり、また、多くの効能を有しています。
スピルリナは、古来よりアフリカや中南米の湖に自生する熱帯性の藻類で、現地の人々の貴重な食糧源として利用されてきました。無機塩類濃度の高いアルカリ性の水を好み、陸上植物と同じように酸素発生型光合成を行い増殖します。
スピルリナは1970年代に紹介されて以来、その栄養の豊富さから「未来の食糧」などとして注目を浴びましたが、近年では同じ微細藻類であるクロレラと並んでいわゆる健康食品として市販されています。
全長は0.3~0.5mmほどの栄養豊富な緑青色の微細藻類で、高温、高アルカリ・高塩分という過酷な環境下で繁殖できる強力な生命力が特徴です。
主な生息域は、アフリカや中南米の熱帯から亜熱帯地方、塩湖であるアラビア半島の死海などとなっています。
では、このようなスピルリナはなぜこんなにも高く評価されているのかを解説していきましょう。
多くの栄養素
スピルリナには、とても多くの栄養素が含まれています。
- タンパク質
- 糖質
- 脂肪酸
- 各種ビタミン(A、B1、B2、B6、B12、葉酸、C、D、E、K)
- カルシウム
- マグネシウム
- ナトリウム
- 鉄
- 亜鉛
- リン
- カリウム
- ヨウ素
- 葉緑素
- コラーゲン
- アミノ酸(特に体内生成できない必須アミノ酸)
- 有胞子性の乳酸菌
- クロロフィル
- ガンマリノール酸
- 非酸化ヒコシアニン
- ベータカロテン
- フィコシアニン
スーパーフードと言われていることもあり、これだけの栄養素が含まれています。
実はこれ、5大栄養素の40種類以上を含んでいます。
また、スピルリナは、タンパク質含有量が60%以上で、タンパク質含有量が20~40%の大豆製品の約2倍もあり、食糧難を救う力を秘めています。
更にスピルリナの細胞壁は薄く、人体への消化吸収率は90%以上とされている為、ほぼほぼ全ての栄養素を摂取することができるでしょう。
効能
スピルリナの効能についてもまとめてみました。



他にも沢山の効能があるといわれています。上記3つはこの中でも特筆して有効活用できそうだと感じたものです。他の効能は、
肥満予防効果
疲労回復
二日酔い防止効果
口臭改善効果
体臭改善効果
コレステロール値の低下
等々、本当に様々な効能を秘めています。
このような、身体的な面でも精神的な面でも数々の効能を秘めたスピルリナはまさに現代の万物のと言えるでしょう。
生活習慣病
現代の人の食生活は、忙しさから時間が不規則になったり、栄養のバランスにかたよりが出たりしがちです。
一見ヘルシーブームに沸いているかに思える昨今ですが、その一方で手軽に食べられる栄養のかたよった出来合いの食品も増えています。
そのせいで、生活習慣病は増える一方です。
そんな中現れたスピルリナは生活習慣病を予防してくれるといいます。
生活習慣病は大きく「食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことを表し、さらに肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧を合併した状態を「死の四重奏」といいます。
これらの生活習慣病は互いに関連しあいながら、重篤な疾病(心筋梗塞、脳硬塞、閉塞性動脈硬化症など)を発症します。
生活習慣病になる原因としましては、先ほども挙げた食生活の乱れが主な理由として挙げられますが、栄養豊富なスピルリナを摂取することによりバランスよく栄養の補給ができ、生活習慣病の予防にもなるでしょう。
副作用
このようなとても便利なスピルリナですが、さすがに欠点が全くないというわけではありません。
やはり、副作用というデメリットがあります。
- 熱っぽい感じがする
- フラフラする
- のどの渇き
- 便秘
- 腹痛
- 肌のかゆみ、湿疹
- 下痢
- 発疹(ほっしん
- 胃の不快感
- 光過敏症
- 皮膚障害
以上のようなことが副作用としては報告されますが、これ以上の重大な副作用は報告されていません。
また、過剰に摂取した場合でも、身体を害することはまずありません。但し、無駄な利用になります。
そして、更に以下の方は、使用にあたって注意が必要です。
- 副甲状腺機能亢進症の方
- 海産物へのアレルギーのある方
- 高熱のある方
- ワーファリンを服用している方
- 医師からビタミンKの摂取を控えるように言われている方
スピルリナを服用する場合には、水やぬるま湯で飲みましょう。また通常より、約500㏄ほど、多めの水を摂取する様にしてください。
まとめ
生活習慣病が怖い人、忙しくてバランスよく栄養がとれない方、免疫力が下がってきたと感じるあなた。
是非、スピルリナを試してみて、健康的な体を手に入れてください。